고명외식고등학교訪問 高校3年生 Yさん 感想文 

先日、私は韓国の調理専門学校を訪れる機会がありました。学校訪問の1週間前、私はK-POPアイドルを目指して本場のトレーニングを受けるため韓国に来て、毎日レッスンや練習をする日々を過ごしていました。

 

そんな生活の中で、今回は特別プログラムとして、現地の韓国人高校生たちと一緒に料理やお菓子作りを体験できるというお話を聞き、心が躍りました。

 

当日の朝、8時頃に家を出ると、街はまだ静かな空気に包まれていました。

 

レッスンに向かう日の朝とは違い、少しドキドキするような胸が踊る気持ちがしました。

語学堂のラウンジに到着し、一緒に高校に行く友達の姿を見てさらに楽しみになりました。

 

タクシーに乗り込み、車窓から見えるソウルの街並みを眺めながら、「どんな人たちに会えるんだろう」「どんな料理を作るのかな」と心の中で何度も繰り返しました。

学校に着くと、現地の学生たちが少し緊張してるように見えましたが笑顔で迎えてくれました。

 

校舎は明るく清潔感があり、壁には学生たちが作った料理やスイーツの写真が飾られていて、ここで学ぶ人たちの情熱が伝わってきました。

学校には本当のバーのような部屋や、ケーキやパンを作るための本当の厨房のような部屋を見てすごくテンションが上がりました。

 

最初のプログラムは、カフェ実習室でのコーヒー作り。

 

韓国人の女の子の生徒が日本語と韓国語で丁寧に作り方をみんなの前で説明してくれました。実際に私たちもコーヒーを作るとなった時、友達になった韓国人の女の子二人がやりながら優しく説明してくれました。

 

その優しい表情と丁寧な仕草に、初めて会ったばかりなのに心の距離がぐっと近づくのを感じました。

 

ゆっくりとお湯を注ぐと、粉がふわっと膨らみ、香りが一層広がっていきます。

いつも機械で作ってるコーヒーとは違い、初めて手作業で作ったドリフトコーヒーはとてもいい香りが漂っており思わず深呼吸してしまいました。「これがハンドドリップの魅力なんだ」と実感した瞬間でした。

 

出来上がったコーヒーは香り高く、牛乳とコーヒーの中に少し練乳を入れたため飲むとほろ苦さの中に甘みがあり、とても美味しかったです。私たちのグループの隣で作ってる3人は練乳を入れすぎてとても甘くなってしまい飲めないと言っていました。

続いては製菓実習室でのケーキ作り。

 

初めて目の当たりにした卵を混ぜたり、クリームをミックスするための機会はとても迫力がありワクワクしました。私のグループの1人がデザートを作るコースの子で、その時もとても丁寧に説明してくれました。彼女からしたら私たちの手際はとても悪いと思いますが、優しくこうするんだよとほぼ全ての工程を私に任せてくれました。

 

時間が余ってしまい、私たちが立っていると先生が韓国人の学生たちに校舎を案内してきたら?と提案してくれて広い校舎を一緒に見て回りました。その際、外に行った時に韓国人のお友達と写真も撮れて嬉しかったです。案内を終え製菓実習室え戻るとスポンジが焼き終えていて、甘い匂いが教室いっぱいに広がっていました。

 

デコレーションの時間になると、余ったスポンジの破片を捨てている先生を見て「私が食べるのに!!」という気持ちになりました。

 

完成したケーキは帰宅後寮のルームメイト4人で実食しました。

 

自分で作った達成感と、仲間と一緒に食べる喜びが重なって、いつもより何倍も美味しく感じます。自分たちで作ったケーキをルームメイトが美味しいと言って嬉しそうに食べてくれているのもとても嬉しかったです。

 

少し余ったケーキは冷凍庫で冷やし、翌晩アイスのようになったケーキをみんなで食べました。とても美味しかったです。

ケーキ作りを終えたあとはお昼ご飯の時間でした。

 

先生が韓国料理をたくさん出前で注文してくださりみんなで美味しいキンパやトッポギ、チキンなどを食べました。

 

食事の時間になるとみんな真剣に食べるためケーキやコーヒーを作ってる時間より少しだけ静かに感じました。みんな真剣に食べていました。ですが食べ終えたあとはまた韓国人のお友達と好きな日本の映画や大学の話などをしました。

そしてお別れの時間、仲良くなった高校生たちと写真を撮りました。「また会おうね」と私から韓国語で言い、韓国人の友達から日本語で言われ、短い時間ながら心が通じ合ったことを実感しました。

 

連絡先も交換でき、改めて初めて現地の韓国人高校生と仲良くなれたことに嬉しい気持ちになりました。

 

寮に戻るバスの中、韓国の街を眺めながら今日の出来事を思い返しました。料理やお菓子作りの楽しさ、人との交流の温かさ、そして言葉を超えたコミュニケーションの力を体感しました。

 

そして、韓国人の友達だけでなく、ACOPIAに居るあまり話す機会がなかった日本人の子達とも沢山話せて仲良くなることが出来て、この高校訪問に参加させていただけたことをとてもありがたく思いました。