韓国アイドルになりたい。そう思ったのはつい最近でした。受験勉強に集中しなければいけない重要な時期に、その気持ちはピークを迎えました。歌もダンスも未経験、始めるには遅すぎる年齢、韓国語なんて話せる訳もなく、韓国アイドルになれる条件をひとつも満たしていません。それでも言えることは、始めなければ何も起きないということです。
僕は不安をいくつも抱えたまま韓国に来ました。しかしその不安を超える楽しさが待っていました。コロナのせいで人との接触が制限される中、語学堂では様々な国からの留学生と交流ができ、韓国語を学べるだけでなく、会話を通して英語のspeaking、listeningのスキルアップはもちろん、世界の国々の常識や日本への印象など、日本から出ないと経験知り得なかったことが沢山あります。韓国語を少し話せるだけでも友達が出来ますし、生活をする上で語学能力は自然と身につきます。なので今、韓国という国を満喫しています。週2日のダンスはとても面白いですし、歌のレッスンも先生はしっかりした人なので、自分次第でいくらでも上手くなれます。韓国語のレッスンも途中で韓国の遊びをしたりと、やはり経験できることがとても多いです。
韓国に来て2ヶ月で合計5回、オーディションに参加させてもらいました。想像と同じく厳かな雰囲気の場合もありましたし、想像よりも優しくアドバイスして頂いた時もあり、その全てを自分の糧として積み上げていくことが重要だと思いました。そして運良くそのうちの一社から合格を頂きました。これからさらに厳しい日々を乗り越えて、韓国アイドルになって自分の夢を叶えたいと思います。
ここからは印象に残っている出来事を紹介します。まず韓国に来て一番最初に思ったこと。それは「虫少な」です。北海道の田舎出身なのでそこを日本ではと言っていいかは微妙ですが、とにかく「虫が少ない。蚊しかいない。めっちゃ過ごしやすい。」と毎日のように思っています。それからカラスがいないんです。これは衝撃でした。ガッキーと星野源が結婚した時くらい衝撃でした。だからゴミ袋はそのまま外に置けますし、よそ見をしていて肉まんを奪われたりしなくて済みます。カラスが怖いので僕にとってはすごく助かっています。ないと言えば、歩行者優先制度がありません。韓国では歩行者が車を避けますし、信号のない歩道では車ではなく人が一時停止します。歩道の信号が赤になった瞬間、車道の信号が青になります。だから日本のように点滅してから渡り始めると命の危機が訪れます。でも大丈夫です。日本と違って韓国の歩行者信号は、あと何秒で赤になるかを教えてくれます。全部の信号がそうではありませんが、朝急いでいて、目の前の信号が点滅し始めて、いつ赤になるかを考える必要がないです。寿命伸びそうですよね。
韓国に来て1番の思い出は遊園地に行ったことです。ロッテワールドに行きましたが、屋内と屋外にそれぞれ大量のアトラクションがあり、ものすごく面白かったです。それよりも友達と一日中いたのが楽しかったです。まるで韓国に修学旅行に来ているような気分でした。
これからきっとずっと住むであろう韓国をとても好きになれました。それも自分の行動力のおかげだと思いますし、アコピアの人達や家族、友達がサポートしてくれたから成せることで、決して1人ではスタートラインに立つことすらできなかったはずです。こうやってたくさんの人に囲まれて、僕の意見に真摯に耳を傾けて、両脇を固めて土台を築いて貰えることに感謝して、またいつかそれを何倍にもして返せるような存在になれるように過ごしていきたいです。
(2021年6月~ 練習生養成コースオンライン3か月+韓国3か月 S.R)